そら再々延期するわ。だって台風きてるもの。
種子島宇宙センターの大崎射場は少し急がなけきゃいない事情があって、それはつまり後の予定が詰まってる。今年度中にあと3機のロケットを打ち上げる予定。
- H-IIA 20号機?情報収集衛星(IGS=Information Gathering Satellite)レーダー3号機
- H-IIA 21号機?地球環境(水循環)変動観測衛星(Global Change Observation Mission=GCOM-W1)
- H-IIB 3号機 こうのとり3号(HTV 3)
で、このVABは一度に2機までロケットを組み立てられるけれど、それ以前に部品として持ち込める固体ロケットブースター(SRB-A)の数が法令で決まってる。なんでかってそりゃ危険物だから。末端水酸基ポリブタジエンコンポジット推進薬という物質を化学反応(燃焼)させて噴射して推力を得るのだけれども、この物資はきわめて大ざっぱに言ってしまえば「火薬とアルミの粉末を合成ゴムに練り込んで固めた」ようなもの。我々の常識からすると燃焼というより爆発に近い反応をする。
去年のH-IIA F19(みちびき)とH-IIB F2(こうのとり2)を同時に組み立ててるとき、前者は202構成だからSRB 2本、後者はSRB 4本の構成で計6本が搬入された状態で作業が行われ、安全基準が見直されたという経緯がある。
もひとつ。
そもそも情報収集衛星とは何ぞや。
1998年のテポドン騒動のとき、日本はアメリカの偵察衛星に頼ってていいのか?自力で情報収集ぐらいしたらどうか?という案が与野党から持ち上がって当時の小渕内閣がじゃあ上げっか、ぐらいのノリで始めた計画。光学とレーダーの2種類、各2機を2組の計4機で自然科学的な観測も含めた情報収集を行うという主旨。
光学観測衛星は、まあデジカメの超いいやつがついてると思ったら間違いねえ。レーダーは可視光や赤外線で見えない部分が電波的に観測できる。どちらも基礎的な技術は先日運用を終了した陸域観測技術衛星だいち(ALOS=Advanced Land Observing Satellite)の技術を基にしている。
疲れたから今日のところはこのへんにしといたろ。。。
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