文系宇宙工学研究所の金木犀さんが「しずく」、なんだかとっても夜打ちの気がするよ?とtweetしてるのを見かけて、ちょっと考えてみた。
H-IIAロケット21号機による第一期水循環変動観測衛星「しずく」(GCOM-W1)および韓国多目的実用衛星3号機(KOMPSAT-3)等の打上げ計画概要
この資料をどう読んだら打ち上げ時刻が夜間と推定できるのか。
ポイントは二点。
1.軌道傾斜角 98.2度
2.昇交点通過地方太陽時 13時30分
これだ。
軌道傾斜角98.2度ということは種子島から南向きに飛ばして南極を回って地球の反対側をタテに通って北極を経て戻ってきたときには少し西へずれてる。(周回するたびにずれていって、約46日で約669周して同じところに戻ってくる…のか?こないだ運用を終了した赤外線天文衛星「あかり」も陸域観測技術衛星「だいち」も大体このあたりの同じような太陽同期準回帰軌道を回ってたみたい。)
昇交点は、黄道(太陽の見かけの通り道≒地軸の傾きを無視すれば地球の公転軌道=太陽系の地平線?)を衛星が昇るとき(相対的な位置関係としては月の出?)の現地時刻だから、日本から南に向かって打ち上げる直後に通る降交点から12時間ほど時差がある計算になる。つまり、地球の反対側、西経135度ぐらいのところを現地時刻で13時半に昇ってくるということは、逆算してその約12時間前に南へ降りて行く少し前の時刻に種子島から打ち上げる計算になる。
…わかる?
っていうか合ってる?
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